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セブン・イヤーズ・イン・チベットのadeamのレビュー・感想・評価

2.0
実在したオーストリア人登山家がチベットで過ごした数年間を描いた伝記もの。
独りよがり気味だった主人公が少年時代のダライラマとの交流によって人間的に成長していく物語です。
人気と実力を兼ね備えた役者としてスターの階段を駆け上がっていた頃のブラッド・ピット主演作でありながら、興行的にも批評的にも厳しい結果となった通り、焦点の定まりきらないドラマだった印象です。
国に残してきた家族との関係なのか、男同士の友情や嫉妬といった感情なのか、ダライラマとの問答を通じて人生を見つめ直す過程なのか、そのどれもが魅力的な要素なのですが、いずれも中途半端に終わっているのが残念でした。
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