このレビューはネタバレを含みます
母親を亡くした少女が、母親の葬式で出会った父親かもしれない詐欺師と出会い,2人で旅をしていく中で絆が芽生えていくロードムービー。
50年ほど前の作品だが、現代でも伝わる価値観が表現されていた。1930年代の世界観を上手く表現できており、お金のレートや車の操作性など、すぐに納得ができ、観やすかった。
タイトルとなっている「ペーパームーン」がとても秀逸であり、冒頭の歌の、「紙の月でも君が信じればそれはホンモノの月である。」という通り、2人が本物の親子かどうかは本作の主題ではなく、お互いが親子と信じれば、それは本物の親子となるということを間接的に表現していた。