Shun

ペーパー・ムーンのShunのレビュー・感想・評価

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)
4.5
思ってた感じと全然違う映画でした笑
まさかの、、
結構好みの映画でした!


1935年アメリカ中西部
詐欺師のモーゼは、母親を交通事故で失ったアディ(もしかしたら娘かもしれない)をミズーリに住む叔母の家まで届けることを依頼され、モーゼとアディは車でミズーリまで向かう


・クライムロードムービー
この映画を観るまでは、この映画は感動系かなと、ヒューマンドラマ、もしくはミュージカルかファンタジー的な映画なんだろうなと思ってました
しかし、蓋を開けたらまさかのクライムロードムービーでした笑
まさに衝撃
地味にモノクロ映画だし笑
地味に、パッケージで女の子タバコ持ってるし、、笑
表題の「ペーパームーン」とパッケージのファンタジーな雰囲気にまんまと騙されました

映画の内容自体も、主に詐欺を取り扱っている作品になります
舞台は1935年で大恐慌が起こった時代ですから、お金に困っている主人公たちは、詐欺をしてなんとかやりくりしてくしかないんですね、、

なりゆきで旅をすることになったモーゼとアディの2人組が悪知恵を使って詐欺をして儲けていく様子を、コメディタッチで面白く描いている作品になります

ロードムービーとしても大変面白く、いろんな車、時にはトラックでアメリカの土地を回るのも楽しい作品になっています


・詐欺少女アディ
この映画の魅力を底上げしているのがこの少女の存在です
パッケージで紙の月の左に座っている少女です
この女の子、実はモーゼ役の実の娘役らしく、顔つき(映画内では顎のラインと言われてます)が似てるのはそういうことなんですね

ボーイッシュですが可愛らしいこの女の子が、タバコ吸ったり詐欺をして金を巻き上げるという、なんとも衝撃的な面白さ

「ホームアローン」シリーズの子供たちなみに賢くて、あの手この手で人を騙しますね笑
でも、ターゲットにするのは裕福な人とか、悪い人に絞るってのはいいとこです
詐欺してる時点でよくはないか笑

また、個人的に好きなのが、モーゼの恋人を追い出すシークエンス
お見事!と言わんばかりの計画と演技力
その様子は観ていて楽しいですし、スカッとする場面で結構好きです

やばい、魅力が止まりません笑
とにかく、モーゼもいい役なんですけど、この2人の組み合わせが絶妙なバランスでよくて、めっちゃいいんですよ!



とにかく、コメディタッチのクライムもの、ロードムービーものが好きな人には特におすすめです!
ふたりと一緒に旅してる気分になれるし、楽しいですよ
Shun

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