焼きぷりん

イキガミの焼きぷりんのレビュー・感想・評価

イキガミ(2008年製作の映画)
3.5
若者の1000人に1人に通知される『イキガミ』。それは、国家繁栄のために24時間後の避けられない死を突きつけるものであった。

自由や平和の礎。唐突に告げられるかもしれない死の宣告が、生命の価値を再認識させることに繋がるという設定らしい。うーん、解せない。もちろん、ちゃんとそこに疑問を持たせる作りになっているのだけれども。

最後の輝き。イキガミを受け取った者が最期に命を激しく燃焼させる。今作は、3人の若者のオムニバスストーリーとなっており、残された時間で何ができるか、何を遺せるか、それぞれのドラマが用意されている。余命24時間だからこそ、最高のパフォーマンスができたり、大事な人のために捧げることができたり。

死を目前にして何ができるか?というテーマの物語としては、下手に捻りを利かせず、ストレートかつ感動的なアプローチをしている。特に斬新さはなく、無難なんだけど、たまには良かったかも。しかし、死を宣告するにしても24時間後だと未練が残りまくるよなあ、と思ってしまう。
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