あざらし

イキガミのあざらしのレビュー・感想・評価

イキガミ(2008年製作の映画)
3.2
「国家の繁栄のために命を捧げたんです。」

この国には自由があり豊かさがありますが、ほんの一握りの人間たちを国家は無惨にも見捨てるのでした。

雨の日、信号待ちしている人々がいました。後ろから凄い勢いで走って来る男性:鴨井洋平がいました。

彼は余命ありません。雨の中、その足でクラブのDJのところへ行きます。洋介は下山に学生時代のイジメへの恨みを持っていました。

小学校の入学式では、全国の新一年生のうち何人かは18才から24才までの間に国のために死んでしまいますが、それは誰だか分からないのです。

生の意味を再認識させるべく、入学式に注射接種され、約1000人に1人がそれによって亡くなるのでした。

藤本は生き延びて25才になった1人です。その法律により、国では自殺率が減り犯罪率も減ったのでした。

死亡予定者には24時間前にイキガミから予告通知を受け取ります。
藤本はそのイキガミの新人になるのでした。

松田翔太さんがすごく美しくカッコ良いです。

設定が残酷ですが斬新で面白く、自分ならどのように行動するか考えてしまいます。1000人に1人なんて、けっこう多い確率ですね。私は運が悪いので当たってしまいそうです。

漫画原作だそうですが、コミックで読むと面白そうです。映画だとリアリティを出そうとすると退屈に感じられるかもしれません。

幸せは自分の中にあって、それが他の人からは条件として悪いとは思われても自分が幸せならばそれが幸せです。

自分はラストの24時間に何をしたいでしょうか。

「この歌を輝かせたのは、君が届けたイキガミです。」
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