クロフネ

反逆のメロディーのクロフネのレビュー・感想・評価

反逆のメロディー(1970年製作の映画)
3.0
昭和の高度成長期を迎え、暴力団も「キレイな」暴力団へと変革を迫られる時代を背景に、変わることのない友情や義理人情のために命を賭す若者たちを描いた青春アクション。
安保闘争やベトナム戦争を身近に感じてきた公開時の若い観客が、原田芳雄や地井武男、藤竜也らにどの程度の共感や憧れを抱いていたのかなど、いまとなっては想像もつかないけれども、いまだ圧倒的な暴力が世界に厳然と存在する現在においても、自分の思うところに向かって行動する若き希望(と喪失)の物語は、何かしらの意味を持つのかもしれません。夢物語と紙一重のところで。

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」早川義夫
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