Dorothy

ギルバート・グレイプのDorothyのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.4
レオナルド・ディカプリオが知的障害者を演じていると知って辿り着いた作品。
やはりレオの演技力に驚きです!目つき、表情、どのシーン取っても全てが完璧。役に対する理解の深さが凄まじいですね。

ジョニー・デップの若々しさも美しいです。個性的で力強い印象は何処にもなく、田舎の少し大人しい、優しいオーラが漂っていました。

ギルバートは本当に優しいお兄ちゃんなんだけど、分かりが良すぎて悲しい。自分の好きなことを置き去りにし過ぎてる。そうさせた家族、特に両親。人それぞれの人生があるけれど、家族という縛りを押し付けるのはどうなんだろう。現実逃避したくなる理由があったにせよ、息子に任せて自分達だけ逃げるなんて卑怯だよ。

何気なく見たのに、自然と涙が溢れて来ました。家族によって生き方や人格まで左右されてしまうのですから。観ていて同じシチュエーションは無くとも、何処か分かるなぁという所があるかもしれません。
ギルバートにとってアーニーは重荷だったこともあるけれど、彼のお陰でベッキーと出会えたり、深い作品です。
見終わったら前向きな気持ちになれました。
Dorothy

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