曽瀬皇帝

ギルバート・グレイプの曽瀬皇帝のレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.2
知的障害をもつ18歳を演じたディカプリオ、圧倒的な顔の美しさと天才的な演技。
鼻を擦る癖や走り方、笑い方喋り方全てが完璧。それだけでも見る価値あり。
奇抜な役のイメージが強いジョニー・デップも、優しさと思いやりに溢れた兄を好演し、正統派の好青年が素晴らしく似合っていた。

この映画は障害を持つ本人よりも周りの人達の葛藤や苦悩、その中でも確かにある喜びや幸せが描かれている点が良かった。
特にギルバートの終盤にかけて自責に苛まれ、全てが嫌になるようなあの切なさやるせなさは苦しく、そこから解放された誕生日会までは胸にくる。