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ギルバート・グレイプのcheonhoのネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

なぜかわからないけど、すごく自然に涙が出てきた作品だった。心温まって、見終わった後満たされた気持ちになった。

ギルバートとアーニーの絆、ギルバートが弟や家族を大切に想う気持ちが伝わってきた。弟のことをいつもいつも見守っていて、今までもずっとこうやって生きてきたんだと思うと凄く立派で偉いなと思う一方で、可哀想と思ってしまったり。可哀想なんて思われたくないだろうけど。本人も「いつまで俺はこうやって生きていくんだろう」とか、「疲れた嫌だ」という気持ちがきっとあっただろうけど、本人が思っている以上に弟のことが大好きで、幸せなんだろうなと感じた。特に、アーニーを殴ってしまった後誕生日の日に2人でハグしてじゃれあっているシーンから大きな愛を感じた。

ずっと同じ毎日、未来が見えない毎日で、抜け出したいけど抜け出せない。自分がしたいこともない、なぜならあったとしても叶えられない、身動きが取れないがんじがらめの状況だから。ジョニーデップの演技にはそんな状況で大人にならないといけなかった青年の内なる葛藤が感じ取れた。

いつ壊れるかわからない家を捨てて歩き出した4兄弟のこれからの未来は可能性がいっぱいある。これから思う存分生きて欲しいなと思った。
「どこへでも行ける」という最後のセリフが嬉しかった。
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