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ギルバート・グレイプのマフラーのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
2.9
アーニーとギルバートの関係が壊れてしまうと思った瞬間があったけど、そこでの仲直りの仕方がいつものじゃれあいっていうの大好き。


長男は家を出ていったけど、その代わりに家族の面倒くさいと思えてしまうことも沢山背負ってきたギルバート。家族愛のある優しい兄としてだけでは片付けてはいけなくて、その疲労感や苦労してる部分がきちんと描かれていて良かった。

アーニーのことを「長生きして欲しいと思う日もあれば、そうじゃない日もある」と語っていた序盤のギルバートから、この一家の正直な家族の姿でだった。

弟を傷つけないようにずっと大切に守ってきたギルバートは何処か自分のことを押さえつけてる部分があるようにも感じたけど、そんなギルバートが開放的な性格のベッキーと出会ったことによって、心の拠り所にもなって、少しづつ表情が豊かになっていたり、また会えた時に喜んでいた姿が良かった。この2人は少しの期間しか会えなくとも濃い時間が過ごせる2人で素敵だな〜。


本人はそこまで気は無さそうなまま人妻と不倫をするジョニデはいいな。
弟を守ってきた兄という姿と、そういう危うい姿があるジョニデは惚れる。

アーニーを演じる当時のディカプリオの演技力すごいな。知覚障がい者ならではの愛おしさも見事演じていて、アーニーのことがとても愛おしくなった。
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