Miri

ギルバート・グレイプのMiriのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
3.8
家族はやっぱり 家族
そして、私はベッキーみたいになりたい


本日高校入試激励のため早起きしたので、朝から映画館に出動しております(`・ω・´)

レオ様とジョニデが出るってだけで、観たのですが。結構みなさまの中で有名な映画みたいでびっくり。

さてさて。レオ様のうまさにまず感動。彼が演じた主人公の弟のアーニーはwiki等では知的障害を持っていると書いてあるのですが、おそらく自閉症スペクトラムの一種です。一種、と書いたのは最近診断基準のDSMが改訂されて高機能自閉症なんかも全部スペクトラムでひっくるめたから。なので、旧自閉症に当てはまるのでとりあえず一種としました(まだまだ勉強不足…)。
これがもう、レオ様うまい(2回目)。彼らの言動の特徴をよくよく捉えてて、知らない人たちに知ってもらうきっかけとしてとってもよい◎

さて、前置きが長くなりましたが。今作は閉塞感というよりも全てを諦めて自分がしたいことがわからなくなっているジョニデ演じるギルバート・グレイプが主人公。彼の周りには彼がしたいことが浮かばなくなるような鎖がたくさん。養わなければならない家族、人とは違う弟、1人閉じてしまっている母、火遊びのつもりだった人妻。
そんな中で、各地を転々としている女の子・ベッキーと出会うことで徐々に変化が訪れます。

正直いうと、ギルバートに都合の良すぎる展開感は否めないんです。でも、それでもいい意味でも悪い意味でも完結してしまって他からの手を拒んでるように見える家族や小さい町ならではのしがらみをみてると正直どうにかしてあげたくなる。支援の仕方とか、その周知の仕方とか、周辺のケアとか。他人事じゃなくどこかでこんな状況って起こってると思うからこそそれを描ききった今作はすごいなぁと思います。
そして、1人の男の子が自分の人生を取り戻す物語としての側面もあって ほんまがっつり専門領域の話でした!笑 なんで今まで授業で取り扱いなかったんやろー?

妹、THE アメリカのティーンエイジャーってかんじで個人的に好きでした〜
Miri

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