昭和特撮の傑作シリーズの1つ。勉強も含めて鑑賞。
時代劇と巨大特撮の融合であり、時代劇のような安定したストーリーを楽しみながら巨大特撮の迫力に震える事も出来る、一粒で二度美味しい作品である。
大魔神が実際に動き出すのは終盤になるが、それまでひたすら調子に乗っていた悪党どもが大魔神に怯え、逃げ惑い、蹂躙される様は見ていて見事に爽快である。
特撮の出来も見事で、大魔神そのものが他の巨大特撮の怪獣に比べるとそう大きくない為、周りのミニチュア建造物もそこそこ大きいサイズで作られており、破壊されるビジュアルの迫力もなかなかである。人間視点による巨大感の表現もよく出来ている。伊福部サウンドもばっちり現役で特撮ファンの心はガッチリ掴まれるであろう。
1時間半であっさり観られるので昭和特撮を手っ取り早く楽しみたいのであれば是非オススメする。