今タイムリーな高齢ドライバー問題がいつの時代にもあったんだなァと思いつつ、頑固で昔気質なデイジーが不意に可愛く見える瞬間が微笑ましい一作。
黒人と生活上の接点があるにもかかわらず、だからこそ差別意識はないと自分を信じていたデイジーが、頑なながら少しずつ態度や考え方を改めていくあたりの表現が興味深く、それでも完全な理解を示せたわけではないというトコロに問題の難しさが伝わってきたり。ホークの包容力があり過ぎて切なくすらあるんだけど。
それにしても、「ドライビング、ミス・デイジー」と思ってたけど、「ドライビング・ミス、デイジー」でもあるんだね、このタイトル。この「ドライビング」だって文字通り（？）車の運転だったり、人生の運転なのかも……なんて考えると、タイトルだけでも深いなァ。
