細谷しゅうへい

フランケンシュタインの細谷しゅうへいのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
3.4
『哀れなるものたち』の予習でみた。
90年前の作品に現代の作品と同じ基準で評価できないけど
ホラー描写はむしろ現代の過剰な演出の映画よりも恐ろしい所もあった
特に花嫁の部屋に後ろの窓から這い寄るシーンは恐ろしかった
あの長時間を客観的な視点で撮られてるから観客は想像力の余地があって
実在的な恐怖を感じることができた
現代のホラー映画なら何度もカメラを切り替えて恐怖を煽るだろうが
僕はかえってその過剰な演出には白けてしまう。

エピソードも教訓的で昔話を聞かされてるようだったが古典的な骨太さがあった。
善悪とは何かを考えさせられる。
もちろんこれだけでは物足りないけど
現代の作品はこれらの古典名作の上に成り立ってる事を感じる。