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フランケンシュタインのFMLのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
3.0
ある意味、"殺す"ことよりも恐ろしくて
罪深い行為なんちゃうかな、
一度死んだものを"生き返らせる"って。

俺が大好きな映画に
"ペットセメタリー"があるけど、
どれだけ大切な人を生き返らせても、
それはもう"その人"じゃない。
姿形はたとえ一緒でも、
"違う何か"にしかならない。

死という運命を受け入れられない儚さと、
命に魂を吹き込むというある種神にでも
なったかのように振る舞う傲慢さ
色んな人間の業がこの映画には
込められてるように感じる。

90年前の映画やけど、
普遍的なプロットのおかげか、映像以外には
ほとんど古さを感じひんのがすごい。
改めてしっかり観て思ったのは、
怪物の恐ろしさの正体
この恐ろしさは見た目だけに
限った話やけど、あの虚ろな表情と
言葉を話さない不気味さに、
紳士的なジャケットを着させてるところ
あの服装の不釣り合いな感じが怖さを
増させてるように思った。
だからなんやねんって話やねんけど。
ジャケットがまぁ似合ってないのよ。

それと、フランケンシュタインは
怪物を造った博士の名前で、
あの怪物自体には実は名前はないっていう。
わかってても、言っちゃうよな。
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