ウズラ

フランケンシュタインのウズラのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
3.4
こないだフランケンシュタインの話を聞いて、興味を持ったので鑑賞。
ストーリーは原作とやや違うので、あれれ?というところもあったけど、
単純にこれが89年前に作られた映画だと思うとスゴイ。

フランケンシュタインって、博士(博士というか、怪物を作った男爵)の名前で、怪物には名前すらないって知ってた?!

命を作り出すことに取り憑かれた金持ち息子によって、お墓から死体を掘り起こしてツギハギして(しかも殺人者の脳みそを入れられて)雷の電流によって命を吹き込まれた怪物の哀しいものがたり。

ヘンリーは、手に負えなくなって家に逃げ帰ってエリザベスと結婚式して…
フランケンシュタイン家に何も被害がないストーリーになっていたのは、なんか悔しい!
亡くなったのが、怪物に優しくしてあげた少女だけなんて何か隠喩があるのかな。。

ラストのあの、お父さんが乾杯するシーンは何なん??
あそこがかなり意味不明で、そのままエンドロールになりビックリ。でも89年前の映画だから許そう(苦笑)


怪物が女の子にお花をもらって、初めて微笑むシーンはグッときた。
無知がゆえに彼女を花のように池に投げてしまう哀しさよ。
原作ではもっと知的なはずなので、一瞬ギャグかと思ったよ!!

あの映画自体が、怖い怪物を退治する映画みたいになってたような。

原作に近い映画はないのかなぁ?


『メアリーの総て』を早く観たい。
作者のメアリー・シェリーはどんな思いであの怪物のものがたりを書いたのか知りたい。
ウズラ

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