スーパーエイプマン

ゾンビコップのスーパーエイプマンのレビュー・感想・評価

ゾンビコップ(1988年製作の映画)
4.5
こんな映画ばっかりだったらもっと幸せなんだろうな。ゾンビ化システムを捜査中にゾンビになってしまう刑事のバディ・ムービー。

まずゾンビになっても理性は保持しているので銃が撃てるのだがゾンビゆえに弾をどんだけ食らっても効かないため、ジョニー・トー作品のように一切避けない銃撃戦がおもしろすぎる。そして相手も同じく銃弾では倒せないため、銃でなく別のギミックが必要であって、殺しのバリエーションが多様なのがいい、そしてどれも愉快かつ爽快。
そもそもゾンビ自体の概念もガバガバなため、謎ゾンビも多く登場するのも戦闘シーンにフレッシュさを与えている。特に中華料理屋でゾンビ光線が照射されることにより北京ダックや鶏肉がゾンビになって襲いかかるシーンのアホらしさは必見である。

主人公2人の人格も良い感じなのだが、何よりタイム・リミット(=寿命)が確定してるのに軽口を叩きながら目的を遂行する軽さがアメリカ映画的でたまらない。その軽さはラストで崇高な高みに達している。
それで96分、最高。