クリス

レイジング・ブルのクリスのレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
4.1
実在したボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝を基に描かれたマーティン・スコセッシの名作。
この撮影期間中にボクサーのように鍛えた体から、役を演じるために20kg超増量したという伝説を残したロバート・デ・ニーロの演技が最高。
1980年の映画にも関わらず全編を通して白黒で描かれている本作はボクシングがメインではなく、自身の心を傷つけ続けるボクサーの苦悩を描いた映画である。

マーティン・スコセッシの凄いところは、登場人物の心情を役者の演技だけでなくスクリーンに映す表現全てに重ねるところだと思う。この映画はその一つのお手本のような作品。最初にタイトルが映るシーンなんかがその典型例。

人によってはジェイクの行動に納得がいかず、鑑賞中イライラさせられっぱなしになると思う笑
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