クリスさんの映画レビュー・感想・評価

クリス

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

最初に、監督Danielsコンビの過去作が"スイス・アーミー・マン"であることを踏まえても、きわどい下ネタがあったり前衛的な映画のスタイルだったりで万人受けする映画ではないので鑑賞前の方は注意。
ただ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

本年度アカデミー賞作品賞最有力候補の1つ。

人と人との繋がりを描く映画がトレンドな昨今に対して、間近で内戦が起きている閉鎖社会の中で人が感じる「疎外感」を中心とした人間の持つ性質を説明的にせずとも表
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.4

過去に「ダークナイト」という完璧な実写化がされているので、実写映画のハードルが爆上がりしてるバットマンシリーズ。

キャラクターとドラマに重点が置いてある「ダークナイト」に対して本作はアメコミで描かれ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.5

アカデミー賞の国際長編映画賞は日本でも話題の「RRR」かこの作品のどちらかかなあと思います!
大穴でパク・チャヌク監督の「別れる決心」。

戦争の悲惨さをとことん押し出してくる映画なのでメンタルに余裕
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RRR(2022年製作の映画)

4.9

映画館で再上映版がやってるということで観に行きました。
めちゃめちゃ良かった!
3時間がほぼ全く苦にならない!
最高の娯楽映画!

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.3

今まで観た映画の中で一番「音」にこだわりを感じた。Amazonプライムオリジナル作品なのでヘッドセットを着ける等、観る側も音にこだわることをお勧めします。最初のシーンではとにかく大音量で音楽を聴くこと>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

人生に希望を見出すことができる前作のラストはどこへ、何をメッセージにしたいの?というのが正直な感想。
でも、内容自体は決して悪いものではないし、20年経ったキャラクターたちを目にするのは感慨深いものは
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

最近は忙しくて映画館に足を運ぶことが少なくなっていたけど、前評判がかなり良かったので見に行きました。
途中まではカメラワークにキューブリック作品と似たものを感じるなぁ、雰囲気がいいなぁ、くらいしか思わ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

「マイティ・ソー バトルロイヤル」で知名度を上げたタイカ・ワイティティ監督のコミカルなユーモア溢れる映画で、戦争を題材にしているため途中悲しい部分はあるものの、全体として心温まるストーリーになっている>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.1

ロシアンルーレット×映画といえば真っ先に思いつくのがこれ。
題材にはベトナム戦争が用いられているけど、ベトナム戦争そのものを描いた傑作ならば「地獄の黙示録」の方がより適していると思う。
この映画は片田
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.8

車の重いエンジン音が鳴り響くサウンド、
実際に車を走らせて撮影されたカーアクション、クリスチャン・ベイル、マット・デイモンなど豪華俳優たちの演技、等々見応えのある最高のエンターテインメント。
車や史実
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

ウディアレンの脚本による洒落た言い回しや彼自身の(恋愛だけでない)哲学が詰まった一作。
彼の他作品は苦手という人でも見やすい。
言われてみれば当たり前かもしれないけど、人生におけるいくつかのエッセンス
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

膨大な視覚的情報量が襲う132分。
上映中は緻密に描かれている脚本、常に流れる言葉にできないような不穏な空気、加えて流れるようなシーンの切り替え(編集)のスムーズさなど様々な要素によって、ワンショット
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0

初ウェス・アンダーソンだったけど、鑑賞中は絵本を読んでるかのような体験だった。
誰の作った映画かわかるという抜きん出た個性を持つ監督の1人だと思う。独特の間、カメラワークを観ているだけでも楽しめた。オ
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.1

映画の内容は史実とは違うとしても、いい物語だと思った。
最近、女性の手を叩いたことでちょっと話題になった現ローマ教皇のフランシスコと、これまた数年前に生前で辞任したことが珍しくて話題になった先代のベネ
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.7

映画において「どんな」物語を表現するかではなく、物語を「どうやって」表現するかにおいてポン・ジュノ監督は1人の天才だと思わされた。
殺人行為を疑われる、知的障害を持つ息子を守るためになりふり構わず奔走
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.2

オリジナリティあり、ユーモアあり、緊迫する場面あり、と様々な要素を楽しめる映画。
「半永久的に走り続ける列車」「人類滅亡寸前」などありえないような要素が色々とあるのでファンタジーに近いSFのように感じ
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.5

パニック系の映画ってどういう楽しみ方をすればいいのかまだよくわからない。
ときどきめちゃくちゃなことが起こりすぎて笑わせにくるようなユーモアがよかったという印象。葬儀のシーンはウケた。
ただのパニック
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.6

「パラサイト」の予習でポン・ジュノ監督作品を何本か鑑賞。
この映画に関しては何場面か印象強い箇所はあったけど、最終的にどんな観客層にメッセージを届けたかったのかわからなかったということから「惜しい」と
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.1

息をつかせる気がないボーン三部作の完結編。
アクションは全作通して凄い。
マット・デイモンはドラマ系の演技だけじゃないというのが特に。
ボーンの記憶喪失についても明かされる。

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.2

ボーン三部作の二作目。
終始暗めな雰囲気が漂うものの、アクションシーンは前作に劣らず。(ブレブレのカメラワークを除けば)
エンディングの導入は三部作の中で一番おしゃれで好き。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.1

スタイリッシュだけどシンプルなスパイアクション三部作の一作目。
記憶をなくした男が体内に埋め込まれていたマイクロカプセルを手がかりに自分の正体を追求するというストーリー。
あらすじだけ聞くとミステリー
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