さよなら僕のマクガフィンたち

レイジング・ブルのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
3.4
1940年代~60年代を表現するためか、全編白黒の作品である。
実在のボクサージェイクラモッタが、ボクサーとして頂点を極め、妻ビッキーへの猜疑心や、八百長などにより現在コメディアンとして生きているというまでを描く。

役作りのために太ったり痩せたりの「デ・ニーロ・アプローチ」を見るのもよし。(確かに同一人物にも見えないし、コメディアンとしてのジェイクラモッタのしょーもなギャグもいいのではないか)
冒頭とラストを対にしている、過去の振り返りを当時の映像風に演習するなど、そのスコセッシの腕が光っているディテールを楽しむのもよし。

また、相性のよいジョーペシとデニーロの初がらみ作品だとか?伝説の始まりを目撃すのもよし。

2時間ちょいの映画でしたが3時間レベルの濃い作品でした。