レイジング・ブルの蘭奢待のレビュー・感想・評価

1980公開といえばデニーロは40歳近い。ボクサーシーンの若々しいデニーロと、バーでショートークをするデニーロの驚くべき違い。
出た腹を強調するシーンが多いのが少し演出のあざとさを感じるがこの変身は本物だ。
不器用といえばかっこいいが、もっといえば情緒不安定で、強迫観念に追い込まれ自ら破滅していく性格破綻者。チャンピオンまで上り詰めるも、妻、兄弟、仲間から見捨てられ、とことんまで落ちぶれていく。ファミリーとの危うい関係ながら自我を通すマッチョな男ぶり。デニーロらしい役柄。