Miku

落下の王国のMikuのレビュー・感想・評価

落下の王国(2006年製作の映画)
4.6

純粋無垢で夢みがちな少女
自暴自棄で空想的な青年
その2人だからこそ出来上がった作り話。

後半にかけて現実世界とおとぎ話の世界が重なってくる感じが好きでした。最初は気づかなかったけど現実世界の登場人物がおとぎ話のキャラクターになっているところなどは、潜在的で無意識に描かれる支離滅裂な夢の中のようで楽しかった。

そしてなんといっても映像美と世界観!
世界遺産を含む大規模で鮮やかな舞台はおとぎ話の世界、無垢な子供の想像の世界を表現しているようでした。
豪華絢爛な衣装もキャラを立たせていて目をひきます。

タイトルにもあるように「落ちる」ことがテーマとなっているようですが、何回落ちても(精神的にも物理的にも)立ち上がれる、そう教えてくれた映画でした。

生きる勇気と希望を与えてくれるやさしい作り話!
Miku

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