自由を求めたカウボーイたちの青春映画
生と死、出逢いと別れ、そして巡り合わせ
色んなテーマがテキサスからリオ・グランデを超えた先にあるメキシコを舞台に、厳しくも美しい荒野を通して描かれている。
予想しないような展開になっていった...
オールドウェストへの哀愁や懐旧なのか、都会でのいい暮らしの為美しい牧場を手放した母とは相反してメキシコにカウボーイの自由を再び求めて行くジョンと仲間と馬がとても切なく写る。
リオ・グランデの向こう側で、自分のものは自分で守るというまさにフロンティアの精神を宿したジョンがかつての西部のような、もしくはそれ以上の体験をし、ロマンスもありつつ厳しさも知る。原始的な生活になるほど死とは距離が近くなる。そんな中でジョンが体感したものが伝わってきた。メキシコを生き抜いた表情にはもう迷いはない。
けどアメリカってそもそもこういう風景で出来ているし、ここがその国の原点なんだなと西部へのノスタルジアを感じたし、そういうメッセージを受け取った。
純粋に生を感じれるって素晴らしいな。
モノやヒトにありふれた現代人には絶対分からない。
余談
トゥルー・グリット(2010)でもカウボーイだったマット・デイモンが、若さというだけでとんでもなくハンサムに仕上がってます。