山羊

嫌われ松子の一生の山羊のレビュー・感想・評価

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)
4.4
個人的には邦画10指に入りそうな名作です。この作品を面白おかしく観れる人ってだいぶ恵まれた人なんじゃないかな。元々ちょっとだけ性格に抜けたところがある人が折々での間の悪さと重なれば、人生の歯車は少しずつ狂っていつのまにかとんでもないところにいるっていうのは、ただのグロテスクなリアルです。ミュージカルなのも含めて和製ダンサーインザダークって感じだけれど、コミカルだから余計にしんどさが黒光りしてる。鬱鬱とした気持ちの中におかしみとか愛しみとかも混じったカオスな涙が溢れてきました。
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