まゆ

嫌われ松子の一生のまゆのレビュー・感想・評価

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)
5.0
ディズニーのお姫様映画のオープニングのパロディのように、これは心はずっと少女のまま愛をひたすら求め続けた女性のお姫様物語なのかな。

現実離れした映像とミュージカル展開に引き込まれ、何度見ても心に刺さる作品。
どの曲も良くて大好き。
しかし年を重ねて改めて見ると、なんだか人ごとじゃないような気がしてかなり心が痛い...
一歩違ったら誰でも松子になりえるから心が痛いほど惹かれるのかも。

これは松子自体も悪いっていうのは重々承知なんだけど、愛し愛されることを求め、恋愛で頭ハッピーメルヘン状態で行き当たりばったりな暴走行動を次々起こしてしまう姿は何よりピュアで痛々しい。
人によっては先の読めないお馬鹿さんなんだろうけど、根本的にはお父さんにかまってもらえなかった愛を懸命に求めていてどこまでも不器用な姿は決して憎めなくて愛おしい。
まゆ

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