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HARUKO ハルコのmhのレビュー・感想・評価

HARUKO ハルコ(2004年製作の映画)
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在日一世のかたが過ごした激動の半生記。
「在日(1997)」というドキュメンタリー巨編にも登場した、金本春子さんをさらに掘り下げている。
長男が朝鮮総連で映画を制作しているとのことで、母親の記録映像がいっぱい残ってるのが素直にすごい。
戦争とうまくいかなかった結婚と帰還事業に翻弄されて、家族が散り散りになりながらもたくましく生きてきたかたで、どの時代を切り取っても面白い。大変だった面白いというのは適切ではないけど。
いまでは当たり前のパチンコの換金も、在日のかたたちが苦労を繰り返すことで、状態化してきたという日本の風俗史にも触れている。在日のかたの苦労が、日本のそこここに根付いているのだなぁと実感できたのはいい副産物だった。
お子さんとお孫さんたちがみな美男美女なのは、適者生存の法則なのかなあとも思った。
2003年9月28日放送の「ザ・ノンフィクション」、「母よ!失われた在日家族」が元になっているとのこと。
面白かった!
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