みおこし

タッカーのみおこしのレビュー・感想・評価

タッカー(1988年製作の映画)
3.5
フランシス・フォード・コッポラ監督、ジェフ・ブリッジス主演の骨太ながら明るく観やすい伝記ドラマ。

1945年、戦後のデトロイトの街で小さな自動車工場を経営するタッカーは、仲間と協力して新たなる車種「タッカー・トーピード」を創り上げる。機能性と安全性に優れたこの車はあっという間に国民の注目の的となるが、数多くの敵がそんなタッカーの前に立ち塞がる...。

2020年はなぜか思いがけずジェフ様の映画をたくさん観ている気が...(笑)。アメリカの自動車業界の厳しさは今年の初めに公開された『フォードVSフェラーリ』でも痛感しましたが、戦後まもない1945年にそんなシビアな世界に一人で切り込んでいくタッカーの姿には誰しも鼓舞されるはず...!どんなに開発に開発を重ねても成功するとは限らない中、やっとの思いで力作を完成させ、さらにはそれをめぐっての法廷劇に至るまで、息もつかせぬ展開から目が離せなかったです。

大胆不敵な発想をする人間に対して、時に社会は冷たい眼差しを向けることがありますが、それでも信念を貫いた先にある成功ほど喜ばしいものはありませんよね...!
当時としてはあり得なかった商品をカタチにし、チームを率いて戦い続けたタッカーはまさに理想のリーダー。時に垣間見える人間味溢れる言動も共感できて、翌日の仕事も頑張れました(笑)。

それにしても美しいクラシックカーがばーんと並んだシーンの連続で、いったいどうやってあんな大量の車を用意したのだろうと改めてコッポラ監督作品のスケールの大きさに圧倒されました...!
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