日本人の社畜性、同調圧力、お上のバカ具合、、全然笑えなくて最後まで観られなかった。
例えば、藩の責任を部下(主人公)の娘に取らせて、幕府もそれで許しちゃう感じが、本当にひどい。そして、周りの大人は傍観。
こういう構図は現代でも変わっていないので、全然人ごとな気分じゃなかったし、大なり小なり共感できてしまった。
1963年の映画みたいで、今よりも因習が残っていたと思うけど、若者が多かった時代だからなのか、ばっさり、というかネチネチと、古い価値観を切りつけているのは、すごく価値あることでかっこいいと思った。歴史修正主義に飲み込まれそうな現代から見ると、とくに。
最後まで観れなかったけど、この武士道っていうのは、こんなにもカッコ悪くて惨めなものだっていうのをぜひ多くの人に知ってほしい。
自分の先祖がここまで惨めだと辛いだろうけど、逆に自家の歴史書をいいように書き直さなかったのは、とても偉いとも言える。
この映画の続きとして、1963年から現代で何が変わったのか考えてみるといいことある気がする。