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パリは燃えているかのeigajikouのレビュー・感想・評価

パリは燃えているか(1966年製作の映画)
4.0
BSプレミアムシネマを録画

恥ずかしながらちゃんと見た記憶がないので録画して見てみた。

さすがにヒトラーにはドイツ語使わせてたけど、フランス、ドイツのキャストが英語話すのに最後まで違和感あって…パラマウント映画だからルネ・クレマン監督だけど仕方ないこととは分かっていながら…
脚本はゴア・ヴィダルとコッポラ。
豪華キャストの見せ場が少しずつ感。ちょっともったいない感結構あった。
それぞれのキャストの登場時間を計ったわけではないけど、私にはガロア少佐役のピエール・ヴァネックが一番見せ場が多く登場時間も多いと感じた。
巨大化しているオーソン・ウェルズがやたらと暑そうに汗かいているのが目に焼き付いてしまった。
髪の毛フサのミシェル・ピコリがちょこちょこ出て来るのも嬉しかった。こっそり妻に家族の様子を聞く私用電話してるのが可愛いらしかった。
トランティニャンは出てきた瞬間から怪しくてニッコリ。やっぱり若者たちを犬死にさせるワルモノ。
レスリー・キャロンやシモーヌ・シニョレは女性キャストが少ないからか無理矢理見せ場作ってる感じだったけどハリウッド戦争映画だったらコレもなかったかもしれない。シモーヌ・シニョレは貫禄あるカフェのママさんだったけど当時の夫イヴ・モンタン(この夫妻は同い年)はちょと年の行ったチャラ男ぽい軍曹。彼とアンソニー・パーキンスは悲劇が似合ってた。
ベルモンドはクレジットのトップだけど登場時間少なかった感じ。ドロン氏の方が台詞も多かったな。
ジョージ・チャキリスは白い歯キラリーンなGIでホントに最後の方にちょこっと。
そうそう、メグレ警視(ブリュノ・クレメール、アンリ・ロル=タンギー大佐役)も出番多かった。

コルティッツ将軍(ゲルト・フレーベ)が主人公かなくらい出番多かった。
フォルカー・シュレンドルフ監督『パリよ永遠に』ではニエル・アレストリュプがコルティッツやっててフランス語めちゃ上手いわフランス人みたいだわ(当たり前だ)だったけど本作のゲルト・フレーベは英語話すしいい人感出すぎてるけどルックスは実際の本人にすごく似てる。実際のノルドリングは『パリよ永遠に』のアンドレ・デュソリエ(好きなんだけど)だとカッコ良すぎでルックス的にはオーソン・ウェルズに近い感じする。
ジャン=ピエール・カッセルがヴァンサンだったなあとかまだまだいくらでも書いてしまいそうだ。まだアメリカ人、ドイツ人キャストのこと殆ど書いてないし…
ニュース映像部分はすごい迫力で怖かったくらい。製作当時は第二次世界大戦後20年くらいしか経っておらず人々の記憶もまだ生々しかったのではないだろうか。
本作はコルティッツがドイツで亡くなった年の公開。
キャストが英語話す違和感抜けなかったがハリウッドの大作第二次世界大戦映画より私は好きだ。(豪華キャストのちょっとずつ登場場面の繋がりがイマイチこなれてない感じだったけど) (マイケル・ロンズデール見逃しちゃった😓)

今ウクライナで同じようなことが起こっていることが想起されしんどくもなった😞

ヒトラーが愛犬構っていて「ハウス!」言うてたよね⁉︎
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