ワイダの最高傑作ではないか、と言うほど全てを見ているわけではないけれど。
映画的には、奥行きのある映像、色彩、演技全てが完璧。でもそれ以上に監督の思い、というよりもポーランドの人たちのあえぐような思いに打たれた。
ポーランドという国は何と悲しい歴史を持った国なのだろう。大国にボールのように弄ばれ投げられ、打ち捨てられて。
ハリウッドのように、死の前に何かを言い残すことも許されず、階級にも関係なく、全く物として殺され埋められていった人々。戦争の死とはこれが真実なのだろう。
しばらく何も言えなくなった。
