2giga

めしの2gigaのネタバレレビュー・内容・結末

めし(1951年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

毎日同じことの繰り返し。「腹減った」しか言わない夫は憎いのか、愛すべきなのか。ビールは苦いのか、うまいのか。

腐りかけのご飯、
対面で座っていた自宅の食卓。

二人で飲む瓶ビール、
角を挟んで斜めに座った軽食屋。

千切って捨てた手紙、
隣りあって座る帰りの汽車。

当事者が幸せならそれも多様性だから、リベラリストの正しさを一方的に押し付けるべきではないんだよなぁ…とか思って終わる。

と思いきや、最後のモノローグは、は?
って感じ。「自分の幸せは…」と、一人称ではなく、「女の幸せは…」と、性別を主語にして語られているところが流し込めない。女性原作の映画だけど、やはり2021年ではジェネレーションギャップ…。そういう時代だよなぁと背景は理解しつつ、無い方がもう少しタイムレスな映画として見れた。

踏まれる土産、大きなあくび。浮気な女性はわかりやすく卑しく描かれる。駅前で子守りをしながら新聞を売る女性には、強さではなく、独り身になる不安を覚えたってこと?
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