桜庭信一

めしの桜庭信一のレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
3.7
成瀬巳喜男の代表作の一本でもある「めし」
現代に通じる夫婦の普遍的なテーマをしっかりと見つめる成瀬監督

女の幸せってなんだろう?倦怠期を迎える夫婦の中で毎日、掃除、選択。そして食事作るだけの妻はだんだん不満をつのらせていく。
夫婦とて、もとは赤の他人。一つ屋根の下で生活することでお互いの気持ち、性格がだんだん判り会える。良い所でも、悪い所でも。
前回の映画と違って、移動撮影もないし、カットも細かくない。
これは大人のちょっと苦い作品になっている。この後に成瀬監督の大傑作の「浮雲」が作られる。
108本目
桜庭信一

桜庭信一