桜庭信一さんの映画レビュー・感想・評価

桜庭信一

桜庭信一

スローターハウス5(1972年製作の映画)

3.1

原作、映画もSFの名作になっているが、
いまいち乗れていない。
今で言うタイムリープみたいになってますが、ストーリーの軸になる1本線がよく分からないのが正直。
多分、ある男の数奇な運命になると思うけど
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眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

3.5

U-NEXTで見られるのがこれしか無いけど、三隅研次監督、伊藤大輔脚本なるとそれなりに面白い。柴田錬三郎は激怒したらしいけど、今までの敵とは一味違って、今で言うテロリストになっている。
天知茂にピッタ
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.5

それほど、期待してなかったが、意外と面白かった。
展開も良かったし、結末も俺的には納得。
ファンタジーぽいのが女性監督らしいね。
ニューシネマラインって、まだやってるんだね。
今はA24だが、頑張って
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関心領域(2023年製作の映画)

4.5

非常に見たかった作品。映画館で見れないのは、私の身体に事情がある為、ここ何年かは映画館では見れてない。アクションなどは映画館だが、こういう映画も映画館で見たい。音響が強烈に耳に残るだろう。

撮影のカ
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残菊物語(1939年製作の映画)

5.0

溝口健二監督の戦前の作品でありながら、この時代にラストの船のお披露目シーンのセットの凄さ。
代名詞のワンシーン・ワンカット。
監督の凄さを改めて再確認。
世界に轟かせるミゾグチイズムを感じさせられた。
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.9

シリーズとしてはキャメロンのエイリアン2は認めていない。
テイストが似ているのは、リドリーが制作になってるいるためだろう。やはりこっちの方が2にふさわしいと思う。

いろいろな批判、設定が若者達とか、
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

3.5

何十年ぶりだろう?確か映画館で見た覚えがある。
改めて見るとやたら音楽が流れるのにはびっくり!
この時代の映画なら仕方がないか?
監督は斎藤光正。映画でデビューしたが、ほとんどはテレビドラマの演出が多
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江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.7

wikiで初めて知ったんだが、予定では川島雄三監督が撮る予定だったが急死の為、岡本喜八監督なったようでお偉いさんが思ってたと違い、1週間で打ち切り。不遇な作品ではあるが、岡本監督は気に入ってる。
ラス
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ダーティハリー2(1973年製作の映画)

3.6

前作がドン・シーゲル監督により活劇になったが、脚本がミリアスとチミノになって、活劇より当時の社会風刺におもむく作品になった。
監督のデットポスト。イーストウッドと組んだや「奴らを高く吊るせ」「続・猿の
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.2

何度も見てる山田康雄版。字幕版見ても全然違和感ない。

小気味よく切れ味のドン・シーゲル監督の演出!イーストウッドの適役、あの犯人役も異常な芝居もいい。

目には目を歯には歯を!
誰もいないスタジアム
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.3

ジョージ・ミラー監督の執念が感じられる映画。メル・ギブソンがマッドマックスじゃね、俺の作り出した世界感、俺の生き様がマッドマックスなんだよと。

こと後も作られるのでしょうか?

まあまあ、面白かった
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.8

懐かしいね。この時代は見る本数が少なったのが、久々の岡本喜八監督なので見に行きました。
さすが職人監督のなせる腕を存分に奮ったヒット作品。
原作は何故か読んでは無いが、映画化するなら監督は岡本喜八にす
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KG200 ナチス爆撃航空団(2022年製作の映画)

2.5

映画で出てきた飛行機は生産数が多い為、残ってるので、別に珍しくは無いが、映画で使うのが珍しいだけで、それを宣伝でデカデガと売りにしてるのはどうなのだう。

そしてドッグファイトは冒頭と後半しかなく、ス
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.6

なんか評判悪いけど、僕は面白く見れた。
SF仕立てのサバイバル脱出映画。
詳しい内容は風来坊のレビュー見てください。
ストーリーは単純だが、2人の危機が迫ってくる度に!段々、意思疎通になって来るのがい
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

2.8

ネトフリとドリームワークス共同。
ドリームワークスてまだあったんですね(笑)
ネットでダイ・ハードと書いてあったのだが、全然違うじゃん。クリスマスと空港だけ似てるけど、よくそんな事書けるバカがいるもん
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上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.0

監督小林正樹、脚本橋本忍、音楽武満徹
出演三船敏郎、仲代達矢、司葉子、
三船プロ

三船と仲代を見るとやっぱりこの2人の対決は見たいものだが、表向きは侍時代の理不尽なことで翻弄される家族の物語。
小林
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柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

3.8

当時はやたらとテレビでCMが流れなのが記憶があるが、見たのはテレビだった。
時代劇が下火になりつつある日本映画だが、こんだけのスターを集め、初時代劇だった深作欣二監督。脚本に野上龍雄、松田寛夫。
念願
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.6

男臭さの映画を撮り続けたマイケル・マン監督。
今回はエンツォ・フェラーリの実話を元に映画化。30年前にシドニーポラックと共に企画したが資金難になって実現しなかったのだが、執念で実現。

エンツォ・フェ
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ボレロ 永遠の旋律(2024年製作の映画)

3.0

モーリス・ラヴェルの名曲「ボレロ」
ある女ダンサーから依頼受けて作曲した曲だが、本人が嫌っていたとは知らなかったな。
女ダンサーがどう言う解釈で振り付けをしたかによって曲の善し悪しが決まる。
これがラ
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

2024ねんの大晦日。そして、目標の100本目の映画。去年も100本目だった。大晦日じゃないけど。

この映画に関して何回も見てるし、そして、これからも見るだろう!

2024/12/31 100
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.5

当時、高校生だった俺はラジオのCMで小沢昭一で今村学校(横浜放送映画専門学院)のCMをやっていました。
勿論、この映画の影響があったから、入学。

今村監督の人間観察の鋭さ、緒形拳、その他の役者達の演
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.0

原作の三部作は読んでいるが、それ以降は読んでない。
その読んでないミレニアム4の映画化。と言っても2018年の制作なんですね。

冬の映画って皆んな寒くはないのかね。またに半袖の衣装を着てる役者が出る
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息子の面影(2020年製作の映画)

4.0

サンダンス、ロカルノで話題になった作品。YouTubeの映画紹介でオススメだった。
メキシコというアメリカと国境問題を抱える、貧困な国。
出ていった息子を探す母親。
映像はメキシコの神秘な風景と今のメ
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.0

アメリカニューシネマは、それまでのハリウッドで守られてた伝統を破壊するものだった。
特長として、動悸や説明がなく、悪玉がヒーローになり、突然の場面転換、映画の中の時間がごちゃ混ぜになる。
そして、主人
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用心棒(1961年製作の映画)

5.0

日本が誇る傑作娯楽アクション映画。

古いから見ない、モノクロだから見ない、
時代劇だから見ない。

そんなこと言っている若い奴は俺が叩ききってやる!
これを見ずにして死ねるか!

2024/12/2
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.3

錚々(そうそう)たる役者の中にいて、三船敏郎は存在感があり過ぎる。
そして、クーデターを画策する若き将校役の黒沢年男の鬼気迫る芝居、冷静沈着な将校役の中丸忠雄の芝居が目に焼き付く。それらのまとめる将校
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遊星よりの物体X(1951年製作の映画)

3.3

これで遊星からの物体Xはコンプリート。

原作は未読ですが、アイデアが凄い。
冬のアラスカ、天候は不安定。そして、本土から離れている。
謎のUFOから氷ごと怪物を持ってくるという設定。

わずか86分
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

久々の鑑賞。それもファーストコンタクト見てから、おお!繋がってるじゃんって思ったよ笑。

詳しい内容は風来坊さんがレビューしてるのでそちらで笑

当時の映画館で見た印象をレビューします。
低予算でB級
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.5

もう13年前なんだ。道理で見てないのが分かった。丁度、入院中だったから。

素直を面白かったし、前日談としては脚本が雑では無くちゃんと書かれていた。
女性主人公は違和感が無かったけどね。
出来れば、C
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エミリー・ローズ(2005年製作の映画)

3.1

裁判で悪魔は捌けるのか?

この映画の存在も知らなかったし、ましては実話だと知って驚きである。

素直な感想は面白かったし、夜中1人では見れなかったね。
こういう作品に出る俳優さんは体力がありますね。
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

デビー当時は面白い監督だなと、割と好きな監督だったが途中で色んなのに手を出して、あぁ、終わりかなと思いました。
しかし、前作と今作で復帰しましたね。

今作は人と人の関係など、熱い作品になっているのに
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第3逃亡者(1937年製作の映画)

3.5

トーキー時代からカラー時代までサスペンス映画監督撮り続けた巨匠ヒッチコック。
この映画は初期の作品。
どっちかと言うとラブサスペンスになっているが、ラストのシーンは2日かかったらしい。大ホールの2階か
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

北欧の若者たちが何故か流行っているメタルの映画。まさかの2があるのがビックリ。

むかし、アキ・カウリスマキでレニングラードでロックで映画がありましたが、今の時代はメタル、今度はメタルでやってきた。
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.9

劇中にこんな台詞があった。
「犯罪は悪人が犯すものとは限らないと、善い人が、とんでもない犯罪を犯すことがある」

どんでん返しても有名な作品であるが、それはノートンの演技力の過ごさがきわたってにいる。
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.8

何十年ぶりの鑑賞。
何か複雑な気分だ。なんせ途中で寝てしまい戻っでまた見る。内容は分かってるので何ともないですが、時間とは恐ろしいものである。

しかし、ジャンヌ・モローは可愛い。これだけでも価値はあ
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陪審員2番(2024年製作の映画)

3.8

決していい映画が当たるとは言えず、いい監督が演出しても当たらない。

確かに最近のイーストウッド作品は殆ど見ていない。見たのが「アメリカン・スナイパー」ぐらいか。
イーストウッドでも、劇場公開が2週
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