正解のないラストを考察する。
イギリスの人気推理小説家サラは、ここ最近のスランプ解消のため、編集長ジョンの別荘を借りて執筆することになる。
フランスにあるプール付きの別荘で一人仕事をしていると、ジョンの娘と名乗る若い女性ジュリーが突然現れ、彼女もしばらくそこで暮らすと言い出す。
毎晩違う男性を家に連れ込む彼女に、初めは嫌悪感を露わにし衝突するサラだが…。
本作は現実と虚構の区別を曖昧にしている。
そのためラストの展開について、ネットでもいくつかの解釈が飛び交っていた。
ネタバレを避けるため、また監督自身もその答えを明示していないため、それを考えるヒントを以下に書き出していく。
サラとジョンはかつて関係を持っていたように見えるが、ジョンの態度は素っ気なく、ビジネスの話しかしようとしない。
彼女に別荘を紹介したのも、彼女のスランプ解消のためだけでなく、もしかすると自分と距離を置いた状態で彼女に仕事をしてもらいたかったからかもしれない。
しかしサラはそこで、ある人物と出逢う。
ジュリーだ。
あの生意気なおっぱいが持つ日記には、どんな内容が書かれていたのか。
それを見たサラが最終的に取った"あの行動"により、何が起こるのか。
他にも、物語後半で起こる"あの事件"に対するサラの態度と対応も気にかかる。
そしてサラがあの別荘で終始行なっていたこと、それは推理小説の執筆である。
自分の考え方はこんなところだ。