このレビューはネタバレを含みます
すっかり騙されました。
担当編集者との関係と自分の作風にやや不満を持つ神経質な推理小説家が、次作執筆のため編集者の別宅へステイする話。
実はそこに編集者のガサツな娘が住んでいて、スタンスの全く異なるお互いを煙たく思いながらも交流していく、という話かと思ったら!
娘を含めてはじめから推理小説家の創作であって、一連の事件をまとめた作品を今までと毛色の違う小説として他の出版社から出してしまう。
自分を事件のプロットと刑事の謎解きを持ってくるドル箱としか思っていない編集者に対する、彼女らしい復讐なのでした。