いちじく

ヒックとドラゴンのいちじくのネタバレレビュー・内容・結末

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ドラゴンを害獣として退治する風習のあるバイキングの村で育ち、ドラゴンスレイヤーを目指していたヒックだったが才能の無い落ちこぼれであった。自作の飛び道具でドラゴンを狙撃したヒックは森に獲物を探しに行くと、自分の道具で縛られていたドラゴン(トゥース)を発見。村に認められるために仕留めようとするも殺せなかったので飼うことにする。
尾翼がちぎれていて飛べなくなっていたのでヒックは代わりの翼を創作して取り付ける。
トゥースと仲良くなったことでドラゴンのあしらいかたを学んだヒックは訓練場で大活躍して村に認められる。
突然のヒックの活躍に嫉妬したアスティにトゥースが見つかってしまうが、それきっかけでアスティと仲良くなる。
トゥースによってドラゴン達の巣 + 巨大竜の存在を知り、父である族長にばれてしまう。
勇ましい(浅慮な)族長は戦士達を引き連れてドラゴン退治に向かうが巨大竜に圧倒されてしまう。
ドラゴンに乗って駆けつけてきたヒック率いる子供達によって巨大竜は退治される。
ヒックのことをかばったトゥースを見て感動した村人達は、ドラゴンをペットとして共存する社会に。
戦闘で片足を失い義足に変えたヒックはトゥースに乗り空を駆ける。


ファンタジー映画で1時間38分とかなり短いが、体感が長いわけではないのに3時間超える映画を見たような満足感があった。

ヒックがドラゴンへ尾翼を作り、乗ることになる展開が◎
バイク乗りのような操作・スピード感と大空の壮大さがしっかり出ていて心地好い疾走感。

落ちこぼれだった主人公ヒックが敵であるドラゴンを世話する秘密を持つことで、ドラゴンスレイヤーのバイキングとして認められていく。
ヒックのドラゴンへの理解が、憎しみ合いの連鎖・恐怖による殺し合いの連鎖に囚われていた村社会を、手を取り合える社会へと導き変革していく。
啓蒙的で鼻につきそうな題材だけれど、ヒックとドラゴンの距離の縮め方がペットお迎えあるあるでもどかし嬉しい + そこまで憎しみの感情には踏み込んでいないので上から目線の強引さを感じて醒めることはなかった。

絶対的な力を持つ巨大竜だけは分かち合える存在ではないとして排除されるドライさに少々の悲しみを感じる。ここで巨大竜とも和解してしまうと一気に説教臭く感じるので良かったか。
ラストの大団円には置いてけぼり感。そんな簡単に手のひら返しするのか。

殺すための理解 < 手懐けるための理解
序盤の村戦闘シーンは暗くて良くわからず。掴みはいまいち。
盾が挟まって手ぶらで進むのアニメーションしてて好き。
ピンポイントで片足だけを失うような戦いだったか疑問。
トゥースっていつ名付けたっけ?

映画続編+TVアニメ20話シーズン6まであると知り、TVアニメシリーズまで追うかどうするか、、、無理か、、、

「これはその他の分」
「今僕の全部を指した」
いちじく

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