ヒックとドラゴンの作品情報・感想・評価

「ヒックとドラゴン」に投稿された感想・評価

【ファンタジー映画強化月間】
なめてましたドリームワークス。

ヘタレ系主人公がはぐれドラゴンと仲良くなるお話だが、西洋においてドラゴンは悪魔や強欲の象徴とされ、敵キャラのイメージが強い。かつては蛇を祀る土着信仰もあっただろうが、排他的一神教たるキリスト教によって異教の神は全て悪魔とされてしまったのだ。その辺の事情を踏まえて観ると、差別や宗教問題といったテーマも見えてくる。

話のテンポが超スムーズな上に伏線もバシバシ張ってくるので気持ちいい。
特にラスボス戦に勝利する為の伏線が複数散りばめられている。ドラゴンたちが炎を吹く直前に可燃性のガスを放出するため大気が揺らぐ、という細かすぎる描写に感動するが、これが伏線とは誰も思わないだろう。
某海賊王漫画の劇場版のように「殴り合いの末に気合い(勢い)で勝つ」みたいな流れに納得がいかない理屈屋さんにも本作はオススメ。

そしてラスト、子供向け映画にしてはあまりにも過酷な運命がヒックを待ち受ける。
制作陣もカットするか最後まで悩んだそうだが、しかしこれは無知だったヒックがトゥースに行ったことへの責任でありつつ、今後2人はお互いを支えあいながら生きていくのだという未来を予感させる素晴らしい描写だと思う。

中盤で出てくるドラゴン図鑑の気合い入りまくりな壁画風イラストも見どころ。「ちょまコレもっと詳しく」と思っているとエンドロールでしっかり再登場する。流石です。
人間とドラゴンが敵対する世界。ドラゴンを狩ることが至上の名誉と考えるバイキングの長の息子ヒックは、トゥースと名付けた希少種のドラゴンとの交流を通じて、ドラゴンたちは人間を敵対視をしているわけではなく、人間が武装し攻撃するから襲ってくるということに気付く…というおはなし。
ヒックは、彼が仕掛けた罠のせいで尻尾の一部を欠損し飛べなくなってしまったトゥースのために補助器具を作り、彼が跨がって舵取りをすることでトゥースが再び飛べるように訓練する。この飛行シーンが爽快だ。
女の子とニケツするシーンが素敵で、異性に背中に抱きつかれて、胸が当たってドキドキする感じと、男として頼られたことで表情が自信に満ちていく複雑な感情がよく描写されている。
このヒロインの女の子が可愛くて、ヒックが強い口調で問い詰められる場面はゾクゾクしてしまった(マゾ)。
偉大な父との確執や、ドラゴン狩り教室での落ちこぼれ具合など、ドラマの描きかたも過不足ない。 大人の鑑賞に耐えうる作品だ。
何よりラストが素晴らしかった。ヒックは最後の戦いで片足を失ってしまう。彼もまた障害を負うことで、相棒と真に対等な存在となるという見事な着地だ。なかなか子供向け映画では踏み込まない領域だが、これはまったくもって欺瞞ではなく、この物語には間違いなく必要なことだったと思う。
まだ上手く歩けない義足の左足と左の尾がない尻尾が寄り添うようにして家の扉を開けると、古くから続くバイキングとドラゴンの対立は解消されていて、二者の共存共栄の未来が示される場面が感動的。そして、専用の義足つけたヒックがトゥースに跨がり、いっしょに島の上空を飛んでゆく。健常の身体ではなくなったヒックとトゥースが、まだ飛べるという喜びを分かち合うなかで映画が終わるのです。この前向きさが実際の身体障害者の方にどれほどの勇気を与えるか!
子供向けなどと思わず多くの人にみてもらいたい重厚な作品である。
Kiwamu

Kiwamuの感想・評価

2.8
とても面白い。素直に思えた作品でした。

ドラゴンが愛らしく、一人前の男になっていく冒険譚なので、大人が観ても楽しいです。
s

sの感想・評価

-
すごくよかった!
人間が始めしょぼいと思うのだけど、開始数分で、ものすごい表情の細やかさに気づく。人間がする表情にとても近い。ユーモアとウィットに富んだ会話も◎

なんで日本でもっとヒットしなかったかなあ〜..
とっと

とっとの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

可愛すぎかよぉ!いろんな意味で。でも、考えさせられる映画だなと思います。
アニメ映画と侮るなですね。侮ってましたすんません。
ストーリーもスピード感があって見やすかったし、個人的には確実なハッピーエンドでは無かったのもこの話の良さかと思います。
泣いてしまった
父親からの理想の息子像を押し付けられるが、ヒックは自分を見つける訳で。
最後にトゥースと同じ片脚になるも悲観的な姿ではなく痛みを分かち合うのようで良い
知人が大絶賛してて、DVDを貸してもらい鑑賞しました。
いやー、アニメだからと言って侮る事なかれとはこの事。

劇中何度泣かされそうになったことか…笑
それくらい感動もあり、スピード感あふれる展開もあり、一人で見ても、家族で見ても、どんな時でも確かな満足度を提供してくれます。
うるふ

うるふの感想・評価

3.6
『ヒックとドラゴン』

えー、ぶっちゃけなぜこのように評価が高いのかが分からない作品。

娯楽作品として見るのであれば一流。

他のものを求めたら三流。

ドリワのアニメ好きなのにこれは好みではないですね。
DVD持ってますが(笑)

面白いんだけど、心を動かされるっていうほどではないかなと見るたびに思っています。

こういう作品って、感想書きにくくてしょうがないと思いません?

『ダメダメ主人公が人外の相棒と絆を結んで、両者の関係修復に務める話』なのに、ここまで壮大にする必要あったんですかね。

ヒックとトゥースの日常描写が欲しかったなあと個人的には思います。


省略できるのもアニメーションならではなんですが…。

この作品、結構原作からの乖離もあるって噂です。

原作も読んでみようかな

それにしても分からないなぁ

少数派だと思うので気にせずに笑
Netflixにあったので観た。
公開時に北欧帰りの飛行機の中で観たきりだったけど、相変わらず最高に面白い。

アメリカのステレオタイプな男性像/父親像との葛藤。
圧倒的な、巨悪との闘い。
動物との交流。(ヒックが魚食べるシーンではマグニフィセント7思い出した。ネイティヴアメリカンとの距離を縮める時の古典的表現?)
Toothless 本当に可愛い。ポケモンみたい。
ラストのヒックが目が覚めて…のところは初見時は衝撃を受けたけど、決してそのことをマイナスとしては描いていない(2での言及も然り)なので、却って勇気付けられる。
ドリームワークスはあんまり好きじゃないんですが、アニメーションの研究をするなら観ておかなくてはということで。
アニメーション映画としての脚本は及第点ですが、トゥース以外のキャラクターが造形的にあんまり好きじゃない…
ドラゴンたちもカートゥーンに振り切り過ぎた感があって、トゥースを際立たせるという点で効果的といえばそうなのですが、もう少しリアリティがあっても良かったのではないかと…。
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