『按摩と女』の徳市を観た時に、何故か草彅剛がチラついたのだけど、『山のあなた』はリメイク版だと知り、流し観で鑑賞。
当時この番宣などで徳市が私の脳内に刷り込まれていたのか、と妙に納得。
それほどオリジナル版の徳市を草彅がコピーしている。
徳市だけじゃなくて、この映画そのものが〝ただの再現〟で人物、構図、カメラワーク、着物の柄に至るまで真っ向勝負混じりっけなしの上辺コピーでびっくりしてしまった。
ハイキングのシーンもギャグだし、徳市の恋ってタイトルに付けてるあたりもしらけるし(スマスマの10:30以降のミニコント観てるみたい。いや、まだこっちのがコントとして成り立ってるし面白かった)、『按摩と女』が持つ作品の真理をないがしろにすなと言いたい
(安っぽいシネフィルみたいなこと言ってすんません)
え、ちょっと待って…
もしかしてこの作品自体がオリジナル版への盲目ってゆうぶっ飛んだユーモアなのか…??
茶の味の監督ならあり得るの…?
何故、戦前の映画を21世紀にカラーで再現するのか本当に理解し難い。
(心の底から意味わからんし殺意湧く)
今、同じことをやったとしても何ひとつ新しさも面白さも無いことは安易に想像できるはずなのに、『町田くんの世界』に並んでこの映画の存在意義が分からない…
おまえ何様だよと思うが、もしわたしが監督だったなら浄瑠璃で勝負する