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愛の記念にのeigajikouのレビュー・感想・評価

愛の記念に(1983年製作の映画)
4.2
1回目2018年4月22日
Bunkamuraル・シネマ
『君の名前で僕を呼んで』公開記念特集上映企画<すべて恋しき若者たち>

2回目myfff2023に入っていたので開催時期に遅れてアマプラで見た。

前回ル・シネマで見た時は、長年見たいと思っていて見たのに、疲れていたのかギャアギャア家族喧嘩するところで内容が入って来なくなってしまったようだ。
家庭内暴力をできれば見たくなくて、激しく口論したり喧嘩するのも疲れていると記憶のシャッターが降りてしまうのだ💦
今回は家で見たので精神的に余裕があったから壊れた家族をしっかり見た。
やはり家庭内暴力は見たくないし、激しい口喧嘩も見ていて疲れるけど、そもそもピアラの映画は疲れてしまうことが多いのだった。
上手く表現できないが役者の皮膚まで透視している気にさせられる。
ぎゃあぎゃあ喚いたりキレる演技が、大仰などというレベルでなく「映画を見ている」というこちらの理性を超えて神経攻撃してくる。
出てくる人たちがそれぞれ心配になってしまう。

ピアラはあまり出て来ないのにしっかり印象に残ってズルい。
エヴリーヌ・ケールの振れ幅大きい特に後半の壊れた演技が尋常でない。
ボネールは大人びて見えるしすごい存在感だけど撮影開始する頃は14歳だったんだよね?いいのこんなことさせてと思っちゃうよ。
20代半ばくらいのシリル・コラールが紅顔の美少年感あって可愛い(10年後にはいなくなってると思うと悲しい)
ジャック・フィエスキが懐かしい。脚本家としては現役だけど。
レア・セドゥの母ヴァレリー・ シュリュンベルジェがレアと顔も似てるが表情や仕草まで似てると改めて思った。
ドミニク・ベネアール、クリストフ・オダンも当然ながら若い。

精神的に余裕がある時にしっかり見ると面白い人間喜劇だなあと思う。
『私たちは一緒に年をとることはない』もできれば見直したい。頭の中で完全にジャン・ヤンヌ=ピアラ(が、自ら出演して自分を演じていたように錯覚するくらい)になってしまっているからもっと冷静に見て記憶を更新したい。ピアラのDVDは一番好きな『ヴァン・ゴッホ』しか持っていない😞
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