ゆうゆ

愛の記念にのゆうゆのレビュー・感想・評価

愛の記念に(1983年製作の映画)
3.6

若さと可憐な美を持て余す
まだ熟成されてない色香を纏った
15歳の少女の歪な家族背景と愛の遍歴

そこに安息の場は見当たらなくて
彼女の孤独がぬくもりを求めて
危うげに奔放にさまよう

次第に見えてくる家族のアクの強さに
ゾワゾワ、全員ほんとムリ笑。
激しいやり取りの居心地の悪さと
他愛のない日常との対比、
パパ役の監督さんの薄気味悪い演出が
不安定な彼女や家族の心の闇をドライに
炙り出していたけど 前向きなラストが
少し救い

「冬の旅」につづき 彼女は孤独な影を内包
した役がよく似合う。オープニングの後ろ
姿の美しさや 均整のとれた瑞々しい肢体、
時折はっとするほど美しい笑顔や不安な表
情にクギズケだった。ちょっとリリージェ
ームズに似てるかも。

"片方のえくぼだけで生きていける
愛おしいひと
豊かで幸せな人生を彼女に…"
ゆうゆ

ゆうゆ