ゆうゆさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうゆ

ゆうゆ

関心領域(2023年製作の映画)

5.0


"わたしだけの理想郷🌺"

ホロコーストの残虐を斬新なアプローチで描いた異色作。
不安を煽るような暗闇をぬけて広がる 絵画でよく目にするような牧歌的な家族の風景から始まるオープニング。映し出される優
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.6


校内で頻発する窃盗事件の犯人を捜すため起こしたアクションによって理不尽な鉄拳制裁をくらい追い詰められていく、女教師目線で描かれる正義の崩壊

隙間ない緊張感に拘束され続ける息もできない地獄の99分。
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5


暗闇から驚かされるのめっちゃ苦手。なので目隠ししながら観たけどラスト切ない🥲でも賢明な幕引き。
実際にあった事件をベースに練られたようなホラー。恐さよりもその悲しい運命を呪いたくなるような真実、繰り
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春画先生(2023年製作の映画)

4.0


春画の魅力に目覚めたヒロインの無垢な蕾はその魔法の媚薬によって妖艶に膨らみ 倒錯した世界で身も心も開花させていく。
局部ばかりに目が行きがちな 大胆なのに繊細で奥深く 創造性豊かな春画の本来の愉しみ
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午後の網目(1943年製作の映画)

4.0


モノクロの白昼夢に溶ける
エンドレスの憧憬

死を匂わす目眩を覚えるような
シュールでアートな描写の連続。
サイレントと音楽付きどちらも鑑賞
サイレントの方が好み

野獣(2018年製作の映画)

4.3


無機質なグレーの世界に引きずられ のみ込まれていく緊迫感と恐怖。ついさっきまで永遠だと信じ疑わなかった当たり前の無邪気が まるで違う次元にワープしたかのように 絶望の先の果てしない虚無がぼくを蝕む。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.8


真っ白な一本道を辿ってあなたへと
続く淡く愛おしい記憶の旅路

一枚の葉書から不意に香る"時の流れ"
と夢見心地だった青春の彩り

暗闇のスクリーンで零すふたりの涙の
意味が 似ているようできっと違
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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

-


スクリーンで妖精たちをまた拝みたかったけどうも厳しそうで残念🥲
このフライヤー、ポスターで欲しい‎🤍

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.3


何かを訴えるようにじわりと開かれる幼子の口の中、"善良"に生きてきた家族がそのブラックホールにゆっくりとのみこまれていくダークな現代寓話

史上最悪のおもてなし…ていうか、はじめからまったくもてな
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0


運命といえばそれまでだけど その過酷な運命(さだめ)に抗い必死で未来を見つめ続けた彼らの生きようとする強い想いは神さまの視野領域を突破する。
恐怖と絶望、葛藤と苦悩、夢と希望 そのすべてを分かちあっ
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.8


デンマークの若牧師がアイスランドの僻地に教会を建てるため壮厳すぎる秘境を旅するサバイバル珍道中とその末路
牧師さんだし主役だし…という私の勝手な固定概念で観すすめていたら なんだかものすごい違和感。
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スモールワールド(2021年製作の映画)

3.7


人身売買目的で誘拐された幼女と彼女を捜し続ける刑事の12年。
性ドールのように艶めかしく従順に振る舞う美少女の色気と痛々しさ、それは鬼畜達に手篭めにされ洗脳された屍なのか、生き抜くための本能だとした
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私の少女(2014年製作の映画)

3.4


閉塞的なコミュニティで追いつめられて逃げ場を求めてきたふたりは同じ匂いを感じて年齢も性差も越えて惹きあったのだろう。微かな希望のひかりとひと肌のあたたかみに包まれるようなあと味のラストシーンにふたり
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No.10(2021年製作の映画)

-


久しぶりにすごいのきた(ほめてない)
途中ちょっと白目むいてる間に違う映画にすり変わってたと言われても納得しちゃうくらい 遥か斜め上をいってたからね😂

終盤のビジュアルにある作品を思いだす。この作
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.8


穴に落ちた男の都会でサバイバル!
奈落の底はどこまでも闇深く色んな意味でまさに"墓穴を掘る"展開、現代的な脱出劇という前情報からは思いもよらない着地に翻弄されまくり 観るものを惑わす伏線回収含めよく
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異人たち(2023年製作の映画)

4.5


死のかおり漂う群青色の黄昏に溶けてゆく孤独
いまにも泣き出しそうな憂いの微笑みを携えた眼差し、若き両親の温もりはかけがえのない愛の記憶をひきだし 彼の存在すべてを幻想的に肯定してくれる
慈しむような
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8


"空を自由に飛びたいな"
不穏が定着した日常下で のほほんと青春を謳歌する彼女達だってほんとは声にならない叫びを内包してアイデンティティを確立してるんだ。
リアル世界の空にも実は目には見えない母艦
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プリシラ(2023年製作の映画)

4.3


スーパースターとのめくるめく恋の真実に秘めた憂鬱。きらびやかな籠の中であなた色に染まってゆく小さな青い鳥はまだほんものの空の色を知らない。 BitterSweetな淡いひとときはいつしか 'わたし'
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9


忘れかけの感情に閉じ込められたあの頃の瑞々しさは 無二のかがやきを放ち続けるからこそいつまでも追いかけていたいし大切に"置いて"おきたいもの
幾重の袖を重ねあって紡がれるたくさんの小さな出会いが過去
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ヴァンダの部屋(2000年製作の映画)

3.3


リスボンのスラム街 、葬られかけた街で世界に見捨てられ堕ちるように息をする人たち。埃と咳と吐瀉物の臭いの粒子が蔓延するひかりの届かないシミだらけのベッドの上で終始ドラッグに耽りうまれた場所の思い出に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3


天才科学者が生みだす分子の音符を散りばめた数式の楽譜は 人類の想像をはるかに超えた音楽を奏で その壮大過ぎるメロディーはいつしか轟くような不協和音となって世界を未来をのみこもうとしている

オッペン
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ベビイドール(1956年製作の映画)

3.0


年の差婚で成人するまで嫁におあずけをくらっているおやじと19歳の若妻、彼女をたぶらかす夫の商売敵の男との三角関係。すでに破綻してるかのような愛のない夫婦の罵りあいからの、20歳目前の3人のカオスな長
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バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)

3.1


地獄の底なし沼に堕ちちゃったカップルの方が悪いみたいな映画。残念な彼氏がファスベンダー似の男前やなって思って観てたら本人だった。
そもそもあの湖畔が楽園には見えないし あんなとこにキャンプに行くこと
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Ricky リッキー(2009年製作の映画)

3.4


羽の生えた赤ちゃんに翻弄される家族の再生をシュールに描くオゾン版寓話劇。
娘と暮らすやさぐれシングルマザーと即席恋人、社会的底辺気味の母娘のささやかな生活に知らない男とベビーが乱入しはじまる '家族
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

5.0


奥底に閉じ込めた声を雄弁に語るピアノの旋律、荒涼とした砂浜で異彩を放つその存在感はエイダの魂そのもの。ぞんざいに扱われ辿り着いた寂寥の地で鍵盤をひとつひとつ剥がされたピアノのように ゆっくりと解かれ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.7


逢う魔が時に立ち込めて消えてゆくすき焼きのにおいと 甘くないアイスクリームの冷たさ。
愛に乾いた中年男性が幼い頃に死別した両親とミステリアスな女性に出会う真夏の夜の夢。都会の喧騒に埋もれ 味気な
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おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)

3.4


おっぱいがいっぱい♡♡
9歳テテの "自分だけのおっぱい" 探しの成長ロード? ムービー。
おっぱいへの永遠の夢と憧れが詰まってて初恋的女性のおっぱいに翻弄されながらも辿り着く原点回帰なオチが微笑ま
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旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.8


息子の成長、親離れ子離れの物語。
大切な我が子はずっと愛おしい存在で、いつまでも自分の目の届く範囲で 自分の腕の中で一緒に笑いあい こぼれる涙を拭ってあげたいもの。それは障害に関係なく親子にとっての
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Laps(原題)(2017年製作の映画)

3.6


普遍的な日常でふとした瞬間に味わう女性視点での不快感。肌の温度や相手からの湿度で伝わる ぞくりと肌が粟立つような、あのリアルな感覚が視覚的に伝わる凄さ

Blue Christmas(原題)(2017年製作の映画)

3.8


監督の大学卒業制作ショート。
精神疾患を抱える妻から逃げるように仕事に向かう男のクリスマスの一日

以前観たショート3作品に通じているのは主人公の心にぽっかりと空いた(こじ開けられた)孤独。心をつ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.7


砂の惑星旅行してきました!
行く前はちょっとナメててごめんなさい、終盤はもう前のめり あっという間の3時間弱。これは色々聞くよりも体感するのがいちばん早い。音の波動、砂の粒子を浴びて心も鼓膜も内蔵も
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ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

3.7


2012年のフランス大統領選当日の生々しい熱気とその最中に巻き起こる ある元夫婦の熱いバトルを描いた「落下の解剖学」のジュスティーヌトリエ監督の長編デビュー作。
冒頭のおチビの泣きっぷりから心惹かれ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.6


孤島の男女3人の絶妙なトライアングルが禁断の果実の味を知ってしまったことでそのパワーバランスが決壊していく様を城定監督の真骨頂で生々しくコミカルに艶やかに描く。
議長のキモさとイタさ(ほめてる)、副
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の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.8


なまえも知らない男女の一瞬の交流劇
"運命" と呼ぶには儚く心許ない、ひとつの栞が導く男女の出逢い。街を彷徨う緩やかな流れの中で 近づいては離れ 絡んでは解けるふたりの距離と動線、観る小説のような
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2


ほのかに瞬く小さな星たちが
あたたかく寄り添い つながり 形を成す

暗闇にきらめくあの星座に
なんて名前をつけましょう



それぞれがオリジナルのツラさを抱えているからこそ 誰かのぜんぶを受け
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