ちはな

泳ぐひとのちはなのレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
3.8
もうこれ気になって仕方なかった
海パン一丁のおじさん(50代くらいのE・T似のバート・ランカスター)が隣人のプールを泳いで家に帰る話って『?』どゆこと?厨二病?

プールがある家=お金持ちな訳です パンイチのおじさんもそういう層の人と思われ 初めのうちは「あら 久しぶり」的だった隣人達だったが 段々皮肉を言ったり 雲行きが怪しくなってくる
途中 若い娘と笑いながら草原走ったり 馬と戯れたり 足くじいたり(それみたことか)全てが海パン一丁
なんてシュールな(^O^;)

おじさんの口から語られる近況は「妻は元気だ 娘達はテニスをしている」のみ
隣人達の態度や会話からこのパンイチの過去~今が見えてくる
パンイチ(しつこい)は手ぶらなので レモネード売ってる子供に代金払えずうまく丸め込みget
市民プールの代金払えず見ず知らずの人に懇願しget そして行く先々で女を口説く(そして振られる)酷いよおじさん

そして震えながら(そう パンイチなので段々冷えちゃって)やっとの思いで我が家にたどり着くが…厨二病じゃなく違う病気だったみたいです

アメリカンニューシネマの初期作品として 当時のアメリカ社会の挫折や敗北感が見事に表現されている
いろんな意味で 名作だわぁ
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