カミツレ

泳ぐひとのカミツレのレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
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最初は主人公の男、年齢不詳だけど肉体美はすごいし笑ったときの歯のきれいさから金持ちで周りからちやほやされるような人物かと思いきや、プールを1つ、また1つと辿っていくうちに男の本来の姿が見えてくるというのが非常におもしろかった。

発想がユニークだし、男に関わる人たちとの会話や撮り方で、こんなにも冒頭の男が放っていたキラキラ感が最後には消え失せていくなんて。男が今までどんな暮らしをしていたか、どんな人物だったのかは映画を観たらなんとなくわかったが、町山智浩さん解説でさらに奥深く知ることができた。

ひどい男だったのかもしれないが、なんだかあのラストはかわいそうになっちゃったな…。人は金を持つとだめになる典型的な例を痛いほど見せつけられる映画。
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