Nozomi

八日目の蝉のNozomiのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.7
「そして父になる」をすこしだけ想い出したんだ。
ひとは皆未熟で
それは、親だって そうなんだ。
皆んな人間ひとりひとり、未熟。
でも、それで良いんだ。
子供の頃は受け容れられなくっても、
ただしいも、まちがいもわからなくても
たったひとつの愛だったから

愛ゆえに さらって、まちがって
自分にちいさな命を巻き込んでしまったけれど、でも
そそいだ愛も
そそがれた愛も
ふたりだけの本物だったから。
ただしくなくっても、まちがいであっても
けっして嘘だけは、嘘じゃなかったから。

ただしい愛じゃなくても、
その愛は本物の真実だった。

最後の、憎みたくなかった、
が印象的だった。ここを この島を
離れたくなかった も。
当時の、その時の 薫の 本当の彼女の本物の声
ずっと抱えていた感情。本当の願い。
大切な気持ち。
怒りも悲しみも全部全部の等身大の、あるがままのあのたった一人の少女の本物の声。
みつけたんだ、呼び戻せたんだ。取り戻せた。
また出会えると良い。
蝉じゃなく、人間になれたから

2017.03.06

皆んな演技がとても良かったなぁ
祭りのシーンがすごく良かった
暗く底まで突き刺す邦画系相変わらず苦しいけれど感動する
メゾンドヒミコのヒミコさんが出ていたのすぐに気がついた、今作品でも良い御役でした
Nozomi

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