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八日目の蝉のmaoのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.5

不倫、誘拐という希和子の行動は許されるものではないけれど 恵里菜(カオル)に注いだ愛情は本物で胸が苦しくなった。

血の繋がった本物の母親と上手くいかず 上手くいかないことでさらにこじれる家族関係、希和子を恨もうとするけれど 恨みきれないその狭間で揺れ動く。そんな中不倫関係の男性との間に子どもが出来て。色んな感情が心の中にあって揺れ動く様を 永作博美、井上真央が熱演していて 見入ってしまった。

村出身で男性恐怖症、社会性が乏しい役を演じた小池栄子が印象的。なんか不思議ちゃん、、と感じていたけれど 生い立ちからの人物の性格をあそこまで演じて観客に伝えられるのってすごい。

重いテーマではあったけれど、今の環境や希和子に対する自分の気持ちを受け入れて未来に向かっていく 強い恵里菜の姿がとっても良かった。

お祭りのシーンも美しくて印象に残っている。
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