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イレイザーヘッドのおてつのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.3
デヴィッド・リンチ監督処女作。異形の赤子が招く悲劇。耳を劈くようなノイズ、人間の二面性を呈す悪夢さながらの前衛表現、そしてモノクロ映像が為す不安感が常に消えない。一度観たら脳裏に焼き付くリンチの独創的世界観に恍惚に見入ってしまう不朽の傑作。印象的なシーン、何処か宇宙の惑星で皮膚病の男がレバーを動かすと精子のような物体が穴(肛門?)に放出されるシーン、恋人の一家との悪夢みたいな会食、質問後にフリーズするおじさん、チキンがなぜかイキおばさんも昇天。奇怪な赤子の初登場シーンの衝撃、耳障りに泣き喚く赤ん坊の圧倒的な自己主張(主人が出かけようとすると泣くシーンw)、放熱器のなかに潜む両頬コブ女の天国讃歌、嬉しそうに天井から落ちてきた精子を潰すシーンもwきわめつけはタイトルの『イレイザーヘッド』の通り、主人公の男がまじで消しゴム頭になるシーン、なにが「合格です。」じゃいw、ラストシーンのラジエーターレディとの抱擁シーンも印象的です。デヴィッド・リンチいい意味でイカレテル
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