何かに怯えたような目をした男。彼と妻の間に生まれた子は異形の存在だった。脳裏にこびりつく、エキセントリックなホラー作品。
サイコホラーのテイスト。のっけから狂気の世界へようこそ、という感じ。終始理解不能な悪夢のような物語が淡々と続いていく。登場人物全員怖かった。
白黒の描画。むしろカラーよりも想像力が働かされて、一層の恐怖心が植え付けられる。かなりグロテスクなので注意。ちょっと気分が悪くなりました…。
スローテンポ。おどろおどろしさの演出に一役買っている。あまりにも遅いとストレスになるけれども、そのギリギリのラインを攻めてるんじゃないかなあ。
出会ってしまった、という感じ。久々に1ミリも理解できないものに牽かれる経験ができた。自分の頭では処理しきれなかったので、色々な人の考察を楽しみたいと思う。