いろどり

イレイザーヘッドのいろどりのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.3
この禍々しさ好き!こうゆうカルトは好物です。
見始めてまもなく、これはシラフより少し酔ってたほうが楽しめそうだなと思い、一時停止したままお酒を買いに行った。
ほろ酔いで見るイレイザーヘッドは最高!お皿の上のチキンが動いたときは爆笑してしまった(最後の赤ちゃんにも)。

長くマイリストに入っていたのでジャケットの男の人の顔は覚えていた。この男の人が奇行するのかと思ったら、一番まともだったのね。

デヴィッド・リンチが一人で製作・監督・脚本・編集・美術・特殊効果を務めて5年かけて制作した映画って、最近日本でも聞いた話。7年かけて一人で制作した「ジャンクヘッド」の堀貴秀監督とリンクした。完全に同じにおいがする。

自分の頭のなかの映像を一定のクオリティを持ってかたちにできる人こそ真のアーティストだと思っている。映画監督だけではなく画家、作家、漫画家など私はこのジャンルの芸術家をこよなく愛す。シュルレアリスムが好きでたまらない。

これはカラーで見たかった。色の風合いは「デリカテッセン」や「シェイプオブウォーター」みたいなくすんだ感じが合うと思う。

変な赤ちゃんもお母さんの奇行も仏壇風の棚もテーブルの上の謎の土も窓の外が壁なのも全部良い。
不気味な音楽も良かった。
もう終始、笑顔で楽しく鑑賞してしまった。
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