トトCINEMAライフ

イレイザーヘッドのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
3.5
とんでもないモノを観てしまった…今は本当に、それが正直な感想だ

鬼才・奇才と称されるリンチ作品は初めてではないが、本作がリンチ監督の長編デビュー作品

"奇抜"と言う一言ではとても表わせない程の異様で奇怪な世界観

俗に言う(カルト作品)はいくつか思い当たるが、これほど理解不能な作品も無い

つい最近も"ファンタスティック・プラネット"という実に風変わりな作品を観て驚嘆したばかりだったのに・・・「こっ、これは❓」となった😲

リンチが殆どを手掛けたデビュー作、タイトルとジャケットの雰囲気以外は予備知識無しで見たが想像を遥かに越える難解ぶりだ…キューブリック監督の"2001年宇宙の旅"を最初に見た時の100倍位分からない 苦笑

それでも目を逸らさず最後まで鑑賞出来たのにはリンチ作品だからという先入観があった事は否めないが、全編通じての風というか空気を吸い込むような不気味なノイズや映像・・・それらが自身の潜在意識に語りかけているのだと言い聞かせた

多分、多くの人々が「リンチの頭の中はどうなってんだ?!頭カチ割って調べてみたい」等と考えるかも知れないが、どこぞの部分が大きいとか小さいって位で奇才の感性の源など数値化も出来なければ、何一つ分かる訳もないだろう…

今まで観た、変わり種・カルト作品も遠く及ばない感性の映画だ…良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか言えない💧

不思議と観終わった後の不快感は無い?!。