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キングダム見えざる敵のrepulsionのレビュー・感想・評価

キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)
5.0
チープなタイトルのせいで無視していたが観てみたらとんでもない大好きな社会派サスペンス。マイケルマンが関わっているからかインサイダーを思い出す情報量とテロに対する強烈なメッセージ性と娯楽性とインテリジェンス。そして後半の道路から市街地へのカーチェイスからの銃撃戦の凄まじさだけでも見る価値はある。 
冒頭でamericaとサウジの関係をテロと石油で魅せつけ、実際に96年に起こった、サウジアラビアで起きたホバルタワー爆破事件をモチーフにしサウジアラビアの首都、リヤドの外国人移住区で突然300人以上の死傷者を出す自爆テロが発生し、FBI捜査官も命を落とす。一報を受けたFBI捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)は、法医学調査官ジャネット(ジェニファー・ガーナー)ら3人のスペシャリストを伴い特別捜査チームを編成。中米サウジ大使との交渉の末、5日間の期限付きで警察のアル・ガージ大佐(アシュラフ・バルフム)の協力によって捜査は本格化する。FBIは国内で多くの権限を持つが、他国では何の権限もない。が同じ職業に付いてる事と友情のようなもので捜査を推し進める辺りがリアルでいい。そして後半の30分テロリストとのアクションも同じくドキュメントタッチかつリリカルですさまじい。サスペンスとしては普通だが政治的・歴史的・国際関係的に考察する事が多い、近年まれに見るヒットしなかった良作。アカデミー賞受賞俳優ジェイミー・フォックス、クリス・クーパーの演技もいいし紅一点のジェニファーガーナーもいい。中東に興味を持てるロケハンとセットの見事さも見もの! 

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